車を所有したら必ず『車検を受けましょう』ってことになります。
そろそろ車検ですよ~ってハガキキター!お金かかる~!って思う方も少なくないはず。
でも車検っていったいなんで受けなきゃダメなんでしょう?
【車検】の正式名称は、[自動車検査登録制度]といいます。
カンタンにいうとそのクルマが安全に使用できることを確認する制度で、
これは法律で義務付けられています。
そして定められた期間に受けないと公道を走行できないのです。
自動車は、ヒトや環境を守り、道路(公道)を安全に走行するために「安全で健康な車」であることが求められます。そのために定期的に道路運送車両法で定められている保安基準を満たしているかを検査するのです。
世界では車検制度がない国もあるんですよ。
『え~それっていいな~』って思いますよね?(笑)
でも車検制度がなくなると、整備不良が原因で事故が増えたり自賠責保険制度が機能しなくて事故に遭っても何の保障もなくて泣き寝入りになったり、排気ガスをまき散らして環境が悪くなったり、さらには盗難車でもわからずにずっと乗れちゃったり。そして自動車税などの税金を払う人も少なくなったら結局、高速道路も発展しなくて、道路整備なども行われなくなって道も荒れてしまいかねない・・・
だから『車検を受ける』ことは、クルマの安全性はもちろん、いろんな目的で義務付けられているのです。
法定点検って聞いたことありますか?
実はこの法定点検、1年に1回、こちらも義務付けられてます
案外勘違いされがちなのですが、車検と法定点検は別物なんです。車検は車が保安基準に適合しているかを検査するための制度で、点検ではないのです。
じゃあ法定点検ってどこでやるの?って思いませんか?安心してください。
通常、車検のおクルマをお預かりしたときに同時に法定点検を行っています。
法定点検も、点検項目が決まっていて、車が安全に公道を走れるよう車が故障していないかを事前に点検整備するもので、車のトラブルを未然に防ぐ役割をしています。
この法定点検、車検、検査に合格した車に新しい車検証と検査ステッカーの交付までが、通常言われている「車検」ということになるのです。
※自家用乗用車は2023年1月より発行された車検証は継続検査を合格しても新しい車検証が交付されるのではなくICチップの書き換えのみになります。
では車検ではどんなところを検査しているのでしょうか。。
車両の同一性の確認
車体の刻印と車検証を見て、車検を受けるクルマが車検証のデータと間違いがないか確認します。
ヘッドライトやテールライトなどの灯火類、ホイールナットの緩み具合、ワイパーやクラクションが正常に動作するか、また、フロントガラスのヒビ、キズ、スモークフィルムなども確認事項になります。
他にはワイパー、ウォッシャー液、クラクションマーク(ラッパのマークですね笑)、そして忘れがちな発煙筒の使用期限なども確認します。
サイドスリップ検査というのは車が真っ直ぐ走れるかどうかをチェックするためのものです。ハンドルをまっすぐにした状態で直進した時に、どれだけ横にずれるかの値で、1メートル進んでプラスマイナス5mmの値に収まっていれば合格です。運転手はいつも運転してるので気づかないこともあったりしますが、やっぱりクルマはまっすぐ走れないと危険なのです
ブレーキ検査ではブレーキとサイドブレーキの効き具合を確認します。
特にブレーキパッドは重要箇所なので、ディオス明和店では、ブレーキの点検の際、パッドの減りをお知らせして、早めの交換をご提案しております。
スピードメーターの検査は、メーターが時速40kmを指すまでアクセルを踏み込み、メーターと実際の速度の誤差が基準値以内であるかを測定します。
ヘッドライト検査ではヘッドライトの光量と光軸の検査をします。適正な明るさで適正な向きにライトが照らされているかを確認する行程です。
車のマフラーから排出される排気ガス内に、有毒ガス(一酸化炭素や炭化水素)が一定濃度以上含まれていないかを検査します。
環境への配慮はもちろんのこと、エンジン不良の場合も排ガスに問題が出てくる場合もあります。
まず、自動車整備士でない限り、クルマの下に潜ることは少ないですよね。
だからこそ普段は気付けない不具合が見つかることも多い検査です。
例えば
オイル等の油脂類の漏れ、各部のボルトに緩み、各部のブーツ類(ゴム製のカバー)の破れなど、そのまま気づかずにいると大きな故障や不具合につながります。
車検はこの日にOKが出たら合格であり、次の車検までの安全性を確約するものではないんです。なので日々の点検がとても重要になってきます。
罰則がなくても法定点検は受けましょう。 ディオス明和店では6か月点検、12か月点検なども承っております。ご遠慮なくお問合せ下さい。
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